ケニア事業:実施マニュアルでの幼児の栄養改善プログラム普及活動-幼稚園での給食(3)


この実施マニュアルは、今年3月にプロジェクトが終了した後でも700校以上のケリチョー郡の公立幼稚園が、プロジェクトで実施した給食とモデル学校菜園、成長モニタリング等の栄養改善プログラムを独自に郡政府と協力しながら実施できることを目指して執筆・出版したガイドブックです。プロジェクトに参加した幼稚園のユニークな成功例、そして郡及び準郡政府関係者の生の声と共に写真や図を豊富に使って分かりやすく解説しています。

最終回は、実施マニュアルを使用していち早く独自に給食を開始した幼稚園をご紹介します。
●HANDSは実施マニュアルによる郡全体への普及の試験的な導入のために、幼稚園12か所を選び“パイオニア”幼稚園と名付けました。2021年7月、各幼稚園から校長、運営委員、幼稚園教員そして保護者代表を招き、教育局、農業局、保健局員と共に実施マニュアルを使用した給食と成長モニタリングプログラムの導入を訴え、そして実施のステップを皆で勉強するワークショップを開催しました。

ワークショップ参加者:農業局員と共に導入方法を学ぶ

●10月、私たちはカプセグット幼稚園を訪れました。パイオニア幼稚園の一つです。いち早く給食を開始したこの幼稚園は、開始時からHANDSが奨励すること一つ一つを実践しています。ステンレスカップの使用、カップを乾かすための専用棚の設置、発酵雑穀粥と果物を含む改善メニュー。ビヘンダ校長は、2018年彼女がカプセグットに着任した当時を思い出してこう言いました。「着任したその日から、園児のための給食は絶対に必要だと思い続けてきたんです」と。「HANDSの実施マニュアルを手にしたことで、父母たちへ訴え、こうして実現に至りました。」

カップを乾かす手製の棚

●カプセグット幼稚園では、今、モデル菜園を園庭のどこに作ったらよいか皆で考えています。HANDSは、近くの農業局事務所にいつでも問い合わせるよう勧めました。先日、HANDS事務所を訪れたその事務所のジェーン・ベット局員には、もうすぐカプセグット幼稚園から出張アドバイスの依頼がくることを告げました。

ビヘンダ校長:教育局、準郡栄養士、HANDSと今後の予定を話し合う

実施マニュアルによる給食やモデル菜園の普及は、思いがけない形でも広まっています。ビヘンダ校長を始めパイオニア幼稚園の校長から、マニュアルをまだ手にしていない他校の校長へと伝わり始めたのです。HANDSのアグロフォレストリ―プロジェクトで訪れたある村の小さな幼稚園でも、幼稚園開校以来初めて園児たちが給食を楽しみに元気に登園しています。(終わり)

●郡教育局長、準郡保健局栄養士、HANDS職員によるこの時の訪問は英文記事で、実施マニュアルを手にしたケリチョー郡の全幼稚園のための「実施マニュアルサポートページ」という、下記のフェイスブックに掲載されています。
https://www.facebook.com/HANDSImplementationManualSupport

その他、HANDSケニアの現地職員たちによる日々の活動を題材にした記事も定期的に更新しています。
https://www.facebook.com/search/top?q=hands%20kenya