支援者の藤田さんが遠いケニアで「国際ボランティア」

Kipruto Cheres(キプルート・チェレス)とは現地キプシギス人の名前で、農業に従事する旅好きな人(男性)といった意味を持つ。この名前をもらったのは、HANDSの長年の支援者である藤田隆明さん(73歳、北海道在住)。親しみを込めこの名前を贈ったのは、HANDSがケニアで実施中の幼児の栄養改善事業(補)を支えている地域保健プロモーターたち(写真)。

農業栄養研修で、地域保健プロモーターたちと立体3層ガーデンの完成を喜ぶ藤田さん(中央)

3月、藤田さんは今年も農業栄養研修にボランティアに来てくださった。実は今年で3度目。一昨年は、出来上がったばかりの幼稚園モデル菜園に、果樹の苗を植え初めての種まきをするために。昨年は家庭菜園用手作りコンポストの地域への普及を後押しするために。そして今年は、地域住民に先駆け、大豆栽培を試みる地域保健プロモーターたちを応援するために。大豆はこの地域ではほとんど栽培されていないが、幼稚園の給食メニューを大豆の粉で栄養強化する計画がある。

大豆農家の他にも多彩な顔をお持ちの藤田さんは、国際ノルディックウォーキング連盟公認コーチ(INWA National Coach)として国内外を精力的に訪れている。事務所のケニア人職員たちも毎年指導を受けてきた。でもさすがにアフリカ大陸のケニア、そしてケニアのケリチョー郡までの道のりは長いのではないだろうか。来年3月は、事業の終了間近に当たる。農業栄養研修で実践した様々な工夫や試みが、幼児の健康にどう貢献してきたかを見ていただきたいと願っている。

(補)事業名「地域に開かれた幼稚園:ケニア国ケリチョー郡の幼児の栄養改善に向けて」(JICA草の根パートナー型2022年-2026年)