ケニアでは、1歳未満の乳児死亡率が高く、その原因の大部分が感染症と栄養不良によるものです。また、5歳未満の低体重児も非常に多い状況です。 母乳は栄養不良だけでなく、感染症からも乳児を守り、「2歳までの適切な母乳育児、とりわけ生後6カ月間の完全母乳育児をすることで、途上国では5歳未満時の死亡を13%予防できる可能性がある」と言われています。しかし、ケニアの完全母乳育児の割合は約13%(※)にすぎません。 2005年〜2008年にかけ、HANDSはケニア・ケリチョー県で妊産婦ケアの改善を目標とするプロジェクトを行いました。対象のヘルスセンターでは24時間の分娩サービスが提供できるようになり、そこでのサービスに対する母親の満足度も高まりました。(→SAMOKIKEプロジェクト) しかし一方、産後の母親・新生児に対してのケアについては不十分のままでした。 そこで2010年より、「母乳」を切り口として、出産後の母子に焦点をあてた活動を開始しました。 ※1 Demographic Health Survey 2008-2009 (4-5カ月児の場合)
2009年8月〜2012年1月
カウンター パート
ケリチョー県保健局
支援対象者
ケリチョー県内のヘルスセンター(5ヶ所)のスタッフ20名 この地域の母子約5,000名 住民約61,000名
実施体制
プロジェクトマネージャー 1名、専門家 2名(短期) ローカル・スタッフ 5名 本部プログラムオフィサー 1名
プロジェクト目標
活動における目標(成果)
ヘルスセンタースタッフの母乳育児に関する知識と技術が向上する
コミュニティ住民の母乳育児に対する意識と知識が向上する。
県保健局の母乳育児に関わる母子保健サービスへのモニタリング体制が向上する。
母乳育児(早期授乳・完全母乳の啓発、母乳トラブルへの対応、HIV 陽性者への授乳方法など)に関わる研修の内容・教材を検討し、ヘルスセンタースタッフに対して技術研修を実施する。
ヘルスセンタースタッフが定期的な産後/新生児・乳児健診、新生児・乳児の発育や授乳婦の体重モニタリング、母乳・栄養相談を実施する。
母乳育児推進に向けて、ヘルスセンタースタッフとコミュニティ組織の代表との対話・連携促進を目指した合同研修を準備・実施する。