背景
マニコレの人々の現金収入はわずか。より良い収入を求めて都市に流出する住民も多いですが、都市へ移住しても、定職を見つけることは難しいのが現状です。村にいても安定した生活をおくれる収入の確保が必要です。
主な農業は焼畑によるキャッサバ芋単一栽培。人口が増えてきた現在では、昔のように十分な期間を空けて土地を休ませることなく、焼畑を繰り返すため土壌劣化や乾燥化などを引き起こし、その持続性が危ぶまれてきています。収穫、そして収入にも影響を及ぼします。その結果、街へと流出し、人がいなくなった地域は、大規模で無秩序な開発、環境破壊の対象となってしまいます。森と共に生きる村の人々は、豊かな自然にとってなくてはならない「森の番人」なのです。
マニコレ市の人々の農業技術が改善して持続可能な方法で収穫があがることにより、食生活や収入の問題が改善することを目指しています。人々がアマゾンの森を守りながらより健康的で安定した生活をおくれることを目的に、アグロフォレストリーという農法の普及にとりくんでいます。
アグロフォレストリーは「人それぞれ定義が違う」と呼ばれるほど多様です。しかしあえて単純化して言えば、「ある場所に、樹木も含めたさまざまな植物を植え、水平だけではなく立体的にも空間を活用して、様々な収穫物を持続可能な方法で得る農業と林業」です。「森を守る農業」「森を作る農業」とも呼ばれます。