HANDSは先進国や途上国を問わず、世界共通の健康問題に関心を持つ各国のNGO、政府及び国際機関と協調し、環境や文化に配慮しつつそれぞれの国や地域の保健医療システムを改善し、さらにそのシステムが有効に稼動するためのマネジメント方法の開発を支援します。
ブラジル・アマゾンのマデイラ河流域のマニコレ市では、網の目のように広がるマデイラ河支流沿いに大小225のコミュニティが点在しています。これらのコミュニティには病院や医療施設がないため、受診のためにわざわざ船で2日間かけて市街地までやってくる人もいます。また、こうしたコミュニティの家庭や学校におけるトイレ設備や飲料水の不備といった保健衛生環境が子どもたちの健康に大きな影響を及ぼしています。 HANDSは2003年から、地域の保健環境の改善を図るため、コミュニティ・ヘルス・ワーカー(CHW)の能力の強化を目的としたさまざまな支援、緊急時における適切な通信・搬送体制の整備を行い、成果を上げました。また、学校教師や地域住民とも協力しながら、学校設備の改善や保健活動の実施支援を行ってきました。 現在は、住民が持続的・自主的に健康づくりに取り組める環境を整えるため、アグロフォレストリーという持続可能な農法の普及を通して、食生活や収入の問題の改善を図っています。農業技術が向上して収穫があがることにより、アマゾンの森を守りながらより健康的で安定した生活をおくれるようになることを目指します。 >>詳細
医師や看護師の不足が問題視される一方、「保健ボランティア」(コミュニティ・ヘルスワーカー)の活躍で妊産婦・乳幼児死亡が減った国もあります。彼らは、地元の地域で選ばれ、適切な研修を受けた後、家庭訪問をしながら病気の予防活動に取り組みます。ケニア政府も、この制度の拡大を図っていますが、まだ多くの地域では実現されていません。
フィリピンでは、多くのお母さんが第4子以上の多産や短い間隔での出産を経験しています。それに加え、特に郊外では施設での出産や医療従事者による介助の割合が低いことなどにより、危険をともなう出産が多いのが現状です。本プロジェクトでは、保健医療施設での人材研修や機材供与を行うとともに、地域住民による妊産婦への支援活動を通じて、安全な出産と新生児の健康改善をめざします。 >>詳細