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イベント報告

第5回国際母子健康手帳シンポジウム(ベトナム)参加報告


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◆はじめに◆

2年ごとに開催されている国際母子健康手帳シンポジウムの第5回が、2006年11月、ベトナム南部・メコンデルタにあるベンチェ省で開催されました。HANDSは協賛団体のひとつであり、スタッフ1名(高松)がビデオ撮影を中心とする運営手伝いとして参加しました。

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◆シンポジウム概要◆

日程:2006年11月22日(水)〜25日(土)
会場:ベトナム・ベンチェ省 グエン・ディン・チュー病院
主催:ベトナム・ベンチェ省 人民委員会、大阪大学大学院 人間科学研究科 国際協力論講座
協賛団体:ベトナム保健省、ベトナム人口家族児童委員会、ベトナム児童基金、
ASEAN Institute for Health Development (AIHD)、 Mahidol University , Thailand
ベトナムの子ども達を支援する会(SVCA)、ベトナミストクラブ 日本、HANDS
シンポジウム代表:大阪大学大学院人間科学研究科教授 中村安秀(HANDS代表理事)
ホームページhttp://volunteer.hus.osaka-u.ac.jp/mch5/index.htm

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◆日程◆

【11月20日(月)、21日(火)】ベトナム入り・準備
現地時間20日の15時頃、成田から空路ホーチミン入り。
他の日本からの参加者・現地組織委員数名と17時頃ベンチェへ出発。フェリーなどを乗継ぎ3時間程で到着。板東あけみSVCA事務局長(組織委員会リーダー)の出迎えを受け、皆で宿泊先のベンチェ省ゲストハウスで夕食。
翌21日
午前中は、他の日本からの参加者とともにベンチェ市街地を少し観光。夜22時までインターネットが出来る郵便局などを教わる。ベンチェは地方都市ですが、郵便局では夜遅くまでオンライン・ゲームに興じている子ども達もいました。
午後からは、シンポジウムのスケジュール確認、会場設営、参加者配布物の準備作業。

雄大なメコン川
ベンチェのスイカ売り
<雄大なメコン川>
<ベンチェのスイカ売り>


【11月22日(水)】初日:オープニング・セレモニー
日本人参加者・通訳とベンチェを出発し、空港で多数の参加者を出迎え。18時前にベンチェに戻り、シンポジウム会場に移動し、オープニング・セレモニーを撮影。セレモニーは180名程が参加するなか、地元の障害児学校の生徒達による歌・踊りなどを織り交ぜとても華やかに行われました。

【11月23日(木)】2日目:基調講演、国別報告
基調講演の後、途中昼食を挟んで夕方まで、海外からの参加者による国別報告が行われました。

【11月24日(金)】3日目:セッション・ミーティングと内容発表
参加者は、母子健康手帳について、希望により「Develop」「Sustain」「Evaluate」の3グループに分かれ、午前中にディスカッションを行い、昼食後にグループ毎に内容を発表しました。
最後に、中村代表から、次回以降のシンポジウムのスケジュールが発表されました(第6回は2008年に日本で、第7回は2010年にラオスで、第8回は2012年にバングラデシュで開催)。
夜には、HUNG VUONGホテルで、ダンス・パーティーが開催され大いに盛り上がりました。

シンポジウムの様子
「Evaluate」グループのディスカッション
<シンポジウムの様子>
<「Evaluate」グループのディスカッション>


【11月25日(土)】最終日:フィールド・スタディ
参加者は、朝食後の8時過ぎから、グループに分かれ車でベンチェ近郊の保健センターを視察。高松は車・フェリーで片道40分ほどのセンターを約10名のグループで訪問。毎月25日は予防接種日とのことで、母子健康手帳を携えた多くの親子連れの様子を見ることができました。また、センターにはリハビリ施設も併設されており、病気の子ども2人と、リハビリに励むお年寄りたちの様子を見ることもできました。
ベンチェに戻り、皆で昼食後、シンポジウムは終了しました。日本からの参加者とともにホーチミンに向かい、深夜便で帰国しました

保健センター:予防接種のため多くの親子連れが集まった
お母さんの手には母子健康手帳が
<保健センター:予防接種のため多くの親子連れが集まった>
<お母さんの手には母子健康手帳が>

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◆感想◆

本シンポジウムは、開催地がベトナムの地方都市であること、多国籍の約180人が参加という大きな規模であることから、準備と運営に非常に多くの努力を要したのは間違いありませんが、主催者、組織委員会の皆さんの並々ならぬ努力により、とても有意義で成功したシンポジウムであったと思います。

ベンチェ省とSVCA・板東あけみ事務局長の努力と配慮により、参加者には宿泊・食事など素晴らしいものが用意され、また天候にも恵まれたことにより、個人的には4回目・5年ぶりとなるベトナム訪問はとても快適なものになりました。日中は気温が30℃を超えて高湿度という環境も、冬に向かう日本から来た身には心地よいものでした。

シンポジウムの準備、同時通訳やプロジェクターなどの最新の機器・サービスの提供などといった随所から、15年ほどに渡りベンチェで活動してきたSVCA、板東事務局長と現地政府との非常に強い協力関係と意気込みが伝わってきました。いままで、ベトナムの政府関係者について、たとえば腐敗や権力乱用など「負」の側面を多く見聞きしていたため、多くのベンチェ省関係者の熱心で協力的な姿勢はとても驚きであり、また感銘を受けました。この強い信頼関係は長年のSVCA、板東事務局長の熱心な活動があってこそであると強く感じました。

シンポジウムには、東南アジアを中心とする各国から参加があり、ベトナム全国からも多くの政府関係者などが参加していました。アフガニスタンからの参加者は、ところどころで審査に苦労しながら長時間かけてドバイ・シンガポール経由で参加し、ベトナム国内参加者のなかにはハノイの北から車で片道4日間かけてきた人たちもいました。とくにアフガニスタンや、ラオス、カンボジア、インドネシアの参加者には、多くの情報を得よう、学ぼうという気持ちを感じ、シンポジウムの意義を強く感じました。

シンポジウム前半は、海外からの参加者の発言がほぼ全てで、国内参加者の大人しさが気にかかりましたが、3日目のグループ・セッションからは積極的な参加が見え始めました。SVCA、板東事務局長は、このシンポジウムを機に母子手帳をベンチェ以外のベトナム各地でも広めたいと考え、すでにベトナム北部で新たな活動を具体的に検討しています。ベトナム各地の政府関係者が、海外とベンチェでの実例に接し意見を交換できたこのシンポジウムは大きなプラスになったのではないかと考えます。(文責:高松)



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