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活動ニュースパプアニューギニア

基礎調査で出会ったおじいちゃん看護師

Apinun!(こんにちは!)
パプアニューギニア事業プロジェクト・マネジャーの寺田です。
乾季なのに、なぜか雨が多いエンガです。

モバイルクリニック先の村の基礎調査を始めました。
今日は、そこでの素敵な出会いについてお伝えします。

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モバイルクリニックを行っている村で、人々はどんな生活をしているのか、また、診療所まで行くのはどんな時で、どれぐらいの時間をかけてどんなふうに行くのか、など活動地の様子を知るための基礎的な調査を始めました。

今回訪れたのはヤイリンギスという人口1000人ぐらいの村。
二つの郡の境目にあるために、どちらの郡からも医療のサポートを受けにくく、ずっと困っていたそうです。
主な病気は肺炎や下痢、そして結核。
どれもある程度は予防が可能な病気です。。。

政府が何もしてくれないなら、自分たちで何とかするしかない。
そう思った村のリーダーたちは、それぞれお金を出し合って診療所兼モバイルクリニックのための小屋を建てました。

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↑村の人々の手作りの診療所

でも、この村には看護師の資格をもつ人がいませんでした。
政府からの派遣は期待できそうにありません。
そこで村の人々は、この村の女性と結婚した看護師の男性に村の診療所で働いてくれるようお願いをしたそうです。

その男性がこちらのおじいちゃん、マークさんです。

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↑マークさんの診療所のようす。

マークさんは10年以上、ここで村の人々の診療を行っています。
そして月に一度、モバイルクリニックの時に診療所からお薬を届けてもらっています。
抗生剤から痛み止めなど、薬の種類が充実していることに驚きました。

ここには住民の人たちが自分たちの力で築き上げた小さな、小さな医療システムが機能していました!
村に小さな医療施設があり、それを管理する医療者がいれば、モバイルクリニックで薬を届けることも出来る!と、モバイルクリニックの新しい可能性についても、気づかされた瞬間でした。

あとは誰がどんなことをしたらこの村がもっと健康になるのか、その方法についてゆっくり話し合っていきたいと思います。

これまでの視察や調査をとおして、なんとなく、HANDSとして出来るかもしれない、と思うことが見えてきました。

でも、私たちからすぐに提案を出すことはしません。

なぜなら、外部者から一方的に持ち込まれたアイディアにはパプアニューギニアの人々に主体的に関わっていただくことは難しいと私たちは考えるからです。

また、私たちが良いと思ったことでも、地域の人々が長年大切にしてきたものを壊してしまう危険性もあります。

課題はヤイリンギスの人々の健康。
主役はパプアニューギニアの人たち。
私たちは黒子です。

時間をかけて一緒に考えていくことができる。
これが草の根レベルでの活動の強みだと私は思います。

これからも活動の進捗を、ブログや活動報告会でお知らせいたします。
ヤイリンギスの人々が、どのような方法でより健康な生活を実現していくのか、彼らと一緒に出す解決策を楽しみにしていてくださいね。

次回は、村の住民の人たちと遠くの診療所をつなぐマークさんの昔ばなしをお伝えします。

それではまた。
Lukim yu gen long sampela taim!(またお会いしましょう!)

(プロジェクト・マネジャー 寺田美和)

[パプアニューギニア]