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活動ニュースケニア

栄養プロジェクト基礎調査スタート

ケニアでは、今年2017年4月から新たに栄養事業が始まりました。

フィールドであるケリチョー郡ソイン地区で、 事業の対象となるECDセンター(幼児教育施設:Early Child Development)の子どもたちの 栄養状況を確認する基礎調査からまず最初に行いました。

20170825_01sm.jpg 身体測定の様子

調査では、対象児童の栄養状態や、ECDセンターの給食の有無や保健環境状況、 また母親の意識などを7月から8月にかけて調べました。

最初は、ECDセンターの調査と子どもたちの身体測定です。 対象地域は、HANDSが活動しているケリチョー郡の中でも特に貧困層の多い地域で、 これまでに育成した保健ボランティアとともに、地域で子ども達の栄養状態改善を目指しています。

ECDセンターは、基本的には3歳から6歳の子どもを対象にしていますが、 中にはそれ以上の子ども達の多いセンターもありました。 その地域では、子どもをセンターに行かせる費用が不足しているために入学時期が遅れたり、 子どもの教育にあまり価値を置いていない親がいるというのが、教師の意見でした。

身体測定は、特に経済的に困難な家庭の子ども達を選んで行いました。 身体測定に慣れていない子ども達の中には、基礎調査のメンバー達を見て、 予防接種の注射をされるのだと思いこみ、泣き始めてしまう子どももいました。 調査メンバーが、カバンから体重計等の測定機器を出し始めたところ、 クラスの子ども達にその恐怖が広がって、さらに泣き叫ぶ子達が増え、 敷地内の小学校全体に鳴き声が響き渡り、小学校の先生方も、子ども達をなだめに来る事態に なってしまうこともありました。

また、給食にお粥を出しているあるECDセンターでは、センターまで水道が来ていないため、 食事前には、バケツにためた水で子ども達が一斉に手を洗い、あっという間に茶色くなって いった水で洗い続けていました。でもこのセンターでは、トイレのあとに洗う水はないそうです。

20170825_02sm.jpg 食事前の手洗い風景

ECDセンターは、そもそも地域の住民たちが話し合って、地元政府と相談しながら 設立を進めていきます。政府の許可を得て正式に運営ができるようになっても、 保健分野の環境整備が満足に出来ているとは言えません。また、保健局、教育局の連携が 上手く行っていないと、そこに必要なものが見落とされていることがよくあります。 保健局はトイレの設置を義務付けているのに、トイレ無しでも学校の営業を教育省が 許可しているといったことがその一例です。

子ども達の栄養は、親の意識により大きく左右されるため、今回の基礎調査では、 母親のインタビューも実施しました。基礎的な子育ての知識があり、それを実践している母親もいれば、 多くの母親が、飲用水の殺菌処理を行っていないこともわかりました。 中には、密造酒を作っている母親もいて、子どもの昼食として、お酒を与えることがあることも!

母親のインタビューやディスカッションからは、興味深い情報が得られており、 現在データ集計中ですが、これらの情報を得るにも、インタビュアーたちの辛抱強さと 忍耐は欠かせませんでした。毎日往復4時間かけて、時に悪路を移動して、さあ調査を行おうと思っても、 約束していた母親たちが来ません。ときには10時開始予定のディスカッションが、 14時から始まったこともありました。いくらのんびり屋のケニア人でも、4時間の待ち時間は、 さすがに疲れ果ててしまいます。母親の中には、家事や農作業を終えて、わざわざ数時間かけて 徒歩で約束の場所に来てくださる方もいますし、こちらも無理は言えません。

どのような結果が出るか・・・、またご報告します。

20170825_03sm.jpg ECDセンターの給食の雑穀粥を飲む子どもたち

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