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活動ニュースケニア

無煙かまど作り、台所にも光を

ケニアの伝統的な台所は、three stonesと言われる、鍋の支えとなる3つの石の真中で薪に火をつけるもの。室外でも簡単にできますが、室内でこれを行うと、煙がもうもうと立ち込め、慣れない人はたちまち目から涙がボロボロ、10秒と中にいられません。

20160224_01.jpgケニアの主食ウガリを作るかまど。火が立ち上がり、煙が充満する台所

HANDSが活動しているケリチョーの村落部では、ほとんどが3~4畳ほどの広さの土壁と草葺き屋根から成る伝統的な台所で、女性たちはそこで長時間働いています。火を使い暖かくなるので、子どもたちや老人の寝室になっていることもあります。

Global Alliance for Clean Cookstovesによれば、このような「かまど」がもたらす環境の影響として次のような点が挙げられています。
●世界で400万もの子どもたちが、台所の煙の被害で亡くなっており、200万もの子どもたちは、台所仕事をする母親の背中や胸に抱かれ、日常的に煙を吸っています。
●このような環境の台所は、1時間に400本煙草を燃やすのと同じ環境です。
●2007年のWHO報告によれば、屋内の空気汚染は、途上国の死因の5位を占めています。

確かに、ケリチョー村落部でも、台所で子どもが火傷するケース、子どもや高齢者の肺炎、煙の影響と思われる目の病気もこれまでよく聞いてきました。

このような伝統的な台所を改善する活動は世界で様々な形で取り組まれていますが、HANDSも、同じくケリチョー郡東部で活動を続けるアイルランドのNGOの協力を得て、事業地のソイン地区で「無煙かまど(smokeless stove)」の導入を始めました。

このかまどの良い所は、3つ石かまどよりも倍のエネルギーを効率よく使用でき、煙突で調理用の煙を屋外に出すので、室内はほぼ無煙、いったん火をつけると薪が燃え尽きるまで、空気を吹き込む必要がありません。また、現地でただもしくは安く調達できる材料を使用するので誰でも手が届きやすく、火が露出しないため火傷する恐れもなく、そして薪を効率よく使えるので、使用量も減り、環境にも優しい、と良い所づくしです。

20160224_02.jpgかまどの中に、火の点いた薪がとじこめられ、奥の煙突から表に出る仕組み

20160224_03.jpg屋根に設置された煙突の口から、もうもうと煙が上がる

HANDSではまず、ケリチョー郡保健省の職員であり、保健ボランティアを監督するスーパーバイザーたちにこの無煙かまど作りのトレーニングをしました。その後、彼らが保健ボランティアたちを指導し、保健ボランティアたちは住民の希望に応じてこのかまどの導入を支援するという計画です。住民は、かまどの導入に必要な土や粘土、砂や水、煉瓦などを準備します。そして、煙突は保健ボランティア手作りのものを格安で購入し、かまど作りの工賃を保健ボランティアに支払います。価格は保健ボランティアたちが相談し、各グループごとに農村部の住民が支払える値段に設定しました。

こうして、無償で活動を行う保健ボランティアたちの活動報酬となる利益が生まれることをめざしてもいます。

煙たい台所が当たり前のことだと思い、その中で数十年料理をしてきたある高齢の女性は、本当に喜び、文字通り「光が射した!」と感激していました。

保健ボランティアと保健省のスーパーバイザーたちは、無煙かまど導入前後の調査や完成したかまどの活用フォローを通じて、新たな活動の場を広げていっています。

20160224_04.jpgトレーニングを受けた保健ボランティアたち

(ケニア事業担当:北島慶子)

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