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活動ニュースケニア

2016年「寛容」の年に、ケニアから学ぶ

今年2016年は、日本や中国では丙申(ひのえさる)の年。Fire monkeyの年です。

新年早々、今年の抱負が話題になったケニアでは、Fire monkeyと言うと、皆さんに大いに笑われてしまいました。ケニアでは、おサルさんは身近な存在ですが、年のシンボルにはならないようです。

20160220_01.jpgスタッフアパートのベランダに時折訪れるお猿さんたち

一方ケニアの方々にとって、今年は、「寛容/許し」の年、the year of forgivenessだということです。この言葉には政治的、宗教的な背景があると言われていますが、HANDSケニアの現地スタッフたちから、口々にそう言われ、新年の挨拶が、これまでのお互いの過ちや誤解を許しあいましょう、という素敵なスタートでした。

20160220_02.jpgHANDSケニア事務所のスタッフたち

HANDSが活動するケリチョーの民族はキプシギスですが、彼らと2年間一緒に活動を共にして強く感じるのは、調和を求める人々だということです。

諍いや対立があっても、なるべく穏便に事を運ぼうとします。平和や調和を保つための知恵は様々ですが、どれも現代日本人には参考になることばかりです。

キプシギスの若者から聞いた、人々が争いごとを調停する時に使うエピソードを一つご紹介しましょう。

昔々、森は生きもの皆のものでした。森で暮らす生きものは森に育つ木の実やキノコが彼らのごちそうでしたが、ある時、狩猟をするようになりました。「僕たちは、生きるために狩猟にいくぞ!」、「いいや、キノコのスープを食べれば、生き物を殺す必要はない!」と言い合いになり、お互いの主張を繰り返し、お互いを非難し合い、お互いのことを尊重できなくなりました。調和の場所だった森は、だんだんと分断されてしまい、豊かだった森も減少してしまいました。

こう書いてしまうと簡単ですが、きっと村の長老たちが人々に語る際には、色々な動物や植物が登場し、とても面白い民話に語られるのでしょう。

自然との調和や調和を保つための知恵が、身近な動植物と結びついて生き生きと語られ、過去と現在と未来をもつなぎ、自然とともに生きる知恵、コミュニティの平和を守っているなんてとても素敵だと思いませんか。

いわゆる「途上国」には、民話や伝承をずっと継承する素敵な文化が脈々と息づき、それはいわゆる「先進国」が今学ぶべきことがたくさん詰まっているように感じます。このような素敵な知恵を学び、生かすことも我々開発に携わる者の役割だと思います。

20160220_03.jpg

(ケニア事業担当 北島慶子)

[ケニア]