ジブチ(~2015年まで)

お母さんや赤ちゃんに一番近い助産師が、
保健医療施設でよりよいケアを提供できるようになることをめざしました。

ジブチでは、保健医療施設でのお産の数や、妊婦健診を受けにくるお母さんも多いのですが、健診やお産の介助などの母子保健サービスの質に課題があり、妊娠・出産がきっかけでたくさんの女性が亡くなっています。一人一人の助産師が正しい知識と技術を持ち、誰もが安心・安全なお産ができるよう、日々の活動に取り組みました。

本プロジェクトは国際協力機構(JICA)技術協力プロジェクトとして実施しました。

おもな活動

現場助産師への現任研修

妊産婦や新生児の死亡原因は様々ですが、施設での緊急時のケアを改善すれば多くの命が救われるとされています。しかし、必要な知識や技術を3年間の学校教育だけで得ることは難しく、現場で働く助産師への現任研修が重要です。そこで助産師の能力を調べ、適切な研修を行うためのマニュアルを作成しました。そして現地の医師や助産師長に対する研修を実施し、彼らを講師とし、全ての現場助産師への研修を行いました。

研修後の施設でのフォローアップ

約一週間の研修を受けたからと言って、直ぐに妊産婦や新生児に適切なサービスが提供できるようになるわけではありません。 研修後、助産師長などの指導者が母子保健サービスに関するチェックリストを使って一人一人の助産師の知識や技術レベルを把握し、現場で必要なサポートを行いました。また、母子保健サービスの提供に必要な機材を提供し、施設の環境を整えました。

プロジェクト基本情報

プロジェクト名 JICA技術協力プロジェクト「母子保健サービス改善プロジェクト」
▶JICA公式ホームページ プロジェクト情報
活動期間 2013年3月~2015年3月
活動地 全国
活動の対象(受益者) 全国の助産師 165名
最終的なひ益者 ジブチ国内の周産期の女性と新生児
スタッフ数 現地事務所 1名、 国内 4名

国情報

国面積 約23,200㎢ 日本の四国の約1.3倍
国人口 日本の約1.56倍90万人(2012年:UNFPA)
香川県や千葉市の人口と同じぐらい
言語(公用語) アラビア語、仏語
活動地域のローカル語:、ソマリ語、アッファール語
宗教 イスラム教(94%)
主な産業 高温多湿の気候から、農作物が育ちにくく、主な産業を港湾や輸送サービスに頼っています(ジブチ鉄道、ジブチ港湾サービス)